闇、襲来。藤田和日郎新連載「黒博物館 スプリンガルド」

モーニング23号より、「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎先生が新連載を開始しました。
タイトルは「黒博物館 スプリンガルド」
藤田先生の大ファンなので、これが世間の評価と一致するかはわかりませんが、第1話、メチャクチャ面白かったです。
では、第1話を見てみましょう!!

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注:この先は第1話を詳しく紹介しているので、ネタバレ満載です。これから読む予定のある方は、読後にいらしてください
また、新連載ですが、「シリーズ連載」という事で「邪眼は月輪に飛ぶ」のような短期連載になると思われます。サンデー読者はまだ、希望を捨てずにいましょう!(何より自分に言い聞かせている)


1837年。ロンドン。
「バネ足ジャック」が街に現れては若い女性を襲っていた。


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ジャックは空を跳ね、目を燃やし、口から青い炎を吐く、異形の者だった。
が、決して女性を傷つける事はなかった。ただ、女性を襲ってはかん高い笑い声を上げ、闇に去っていくのだった。
そしていつしか、ジャックは闇に消え去ったー

3年後。
1人の女性が夜の闇に浮かぶ男を見た。ジャックが再び現れたのだ。

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ジャックはいつもの様にかん高い笑い声を上げ、女性に近づきー

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殺した。
そう、再び現れたジャックは、女性を切り裂き、殺したのだ。
そして、いつもの様にかん高い笑い声を上げて去っていくのだった。


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街で暴漢に襲われる女性を救ったジェイムズ・ロッケンフィールド警部は、「バネ足ジャック」が殺した女性の元へと駆け付けた。ジャックが再び姿を見せるようになって、4人もの女性が殺されている。


ロッケンフィールドは己を悔いた。
3年前、「バネ足ジャック」の正体は掴めていたのだ。
逮捕まであと一歩だった。決定的な証拠もあった
しかし、ジャックは姿を消したのだ。それを機に警察は捜査を止め、ロッケンフィールドの胸には後悔だけが残っていた

その男の名はー

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ウォルター。

彼は広大な領地を持つ侯爵だ。3年前に警察が引き下がったのも納得の行く事だろう。が、ロッケンフィールドだけは違った。彼は単身でウォルターの元へ赴く。
「今度こそは捕まえる」とウォルターを問い詰めるロッケンフィールド。

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ケンカ、放火、乱痴騒ぎ。数々の悪事を認めるウォルター

そしてロッケンフィールドはウォルターが「バネ足ジャック」であると証明できる、決定的な証拠を突きつける。
すると、ウォルターはあのかん高い声で笑うのだった。怒りを抑えきれないロッケンフィールドは、彼を掴み殴りかかろうとする。
その時、ウォルターの様子が豹変した。
あれだけの悪事をしてきた男は

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「バネ足ジャック」は殺しなんてしない」
「ヤツは強盗はおろか人に怪我をさせたこともないわ!」

バネ足ジャックの事だけは「悪」ではない、と言い張るのだった。
が、それによってジャックとウォルターの関係に強い確信を得たロッケンフィールドは、自信を持って尋ねる

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「「お前がバネ足ジャック」なんだろ?」

一瞬の迷いが見えた気がした。が、それは突然の乱入者によってかき消された。
答えを得ようとした瞬間、メイドであるマーガレットが部屋に入ってきたのだ。

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「邪魔をするな」と、彼女を追い出しにかかるロッケンフィールド。ふとウォルターの方を見ると・・・

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いきなり親しげに接してくるではないか。
「なんだこの男は?」困惑するロッケンフィールドは帰り際、マーガレットに尋ねる。
なぜあんな男の元で働くのか?、給料がいいからか?

マーガレットの答えはロッケンフィールドを驚かせた。
とても優しいのだと。そして、それは雇われてから3年間、変わらないのだと。

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「3年前だ・・・?」

そう、3年前だ。ジャックが姿を消したのも3年前。
ロッケンフィールドは更に謎を深め、ウォルターの屋敷を後にするのだった・・・


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一方のウォルターは、去っていくロッケンフィールドを、見送りをするマーガレットを暗く見つめていた・・・


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そして、闇が動き出したー



<冒頭から飛ばしてます(笑)>

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カラー乳首

正直、噴き出しそうになりました。上の小見出しはコレの事です(えー)
こっちのジャックは藤田先生なんじゃないかと思いましたね

タイトルにもある「黒博物館」。
ここを訪れたロッケンフィールド警部がそこの学芸員さんに「バネ足男」の話を始め・・・という感じでこの物語はスタートします。
で、この学芸員さんが最初の方は無機質な感じなんですが・・・

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「女性をただ驚かせて去るだけなんて・・・殿方なら・・・もっとお若い婦人になさりたいこともあるでしょうに」

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これはどう見てもフランシーヌ


上のコマのセリフ!下のコマの仕草!素晴らしいですね〜
「藤田の描く女には萌えん!!」ってネットでよく見かけますが、私は藤田先生の女性キャラが毎回ツボです。全然OKですよ!(何言ってんの)


<2人の主人公>

まずはロッケンフィールド警部

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モロ鳴海タイプ。藤田先生の描くまっすぐな男は格好良いですね。
で、このロッケンフィールドって名前は「からくりサーカス」のロッケンフィールドさんを藤田先生が大好きで、もう一度名前を使用したって事でOKでしょうかね?

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彼が助けた売春婦の女性。彼女はひょっとしたらジャックの犠牲者になるのでは・・・という予想が私の中でたっています。助かって欲しいとは思うんですが、全く意味のないキャラがあそこで登場する意味がわかりませんし・・・悪い予想しかできませんね。

そして、もう一人の主人公と言っていいのではないでしょうか。自由の貴族、ウォルター

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下級層を見下し、犯罪も上等

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散々クソヤローの印象を与えといて・・・

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のろける

なんだコイツ。
好感度上がりましたよ。普段は「この世に敵なし!」って感じなのに、好きな女の子が出てきたらコレですよ。所詮コイツも人の子だな!!(嬉しそうに)


<藤田作品ならではの・・・>

伏線、謎が第1話にしてかなり張り巡らされていますね。気になって、気になって仕方ないです

上の見出しでも言った通り、物語の冒頭は「事件解決後」からスタートしています。
そこを訪れたロッケンフィールドが、まだ手足しか出ていない事の意味は?
何故「バネ足ジャック」の左足「だけ」があるのか?

3年前にロンドンに現れた「バネ足ジャック」の正体は?
ウォルターと「バネ足ジャック」の関係は?

そしてジャックのマントに刻印された「W」の文字の意味は?
文字通り、ウォルターの「W」なのか。
でも、コレを逆さにしたら「M」になるんですよね。
そして、「M」の文字を持つ者は・・・マーガレットですね。
ぶっちゃけ、初見で「怪しい!」と思いましたし。彼女がジャックではないにしろ、核心に絡んでくるのは間違いないでしょう。(私はマーガレットが「バネ足ジャック」だと思ってます。例によって「何となく」ですが)

もうね、全てを疑いながら読んでも間違いではないと思いますよ?


ロッケンフィールドの、ウォルターの、そしてジャックの結末は?
「黒博物館 スプリンガルド」最初から最後まで、目が離せなさそうです!!

第2話のレビューを見たい方はここをクリックしてください。

(C)藤田和日郎・講談社






 
 

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