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「惑星のさみだれ」 「願い事」と運命の強さの話

 「惑星のさみだれ」を読み返していて気になることがありました
それは2話の冒頭でノイのセリフです

「願いを一つ叶えてやる
お前にはその権利がある。指輪に運命を縛られし者よ

水上悟史「惑星のさみだれ」1巻 28ページ

 最後まで読んでも、作中で「指輪に運命を縛られし者」がどういうことだったのか説明はありませんでした。が、意識して読むと自分なりの答えが見つかった気がするので、つらつらと書いてみることにしました

○「願い事」と指輪

 まず前提から

 雨宮夕日をはじめとする「獣の騎士団」12人と、彼らが守護する「姫」朝日奈さみだれは、魔法使い・アニムスと戦う運命に巻き込まれたことへの対価として「願い事」を1つ叶えてもらえる権利を得ました
 ただし、これだと少し説明不足で、「魔法使いをやっつけて!」という花子の願い、「アカシックレコードを掌握したい」という風巻さんの願いが却下されたことから"精霊・アニマの超能力で何とか出来る範囲で"「願い事」を一つ叶える、というのが正しい説明になりそうです

 指輪については「惑星を砕く物語」への参加を強制される証としての意味以上は果たしていないように見えます。が、初期は指輪のデザインがアップになっていたので、この辺もよく読むと何か推察できることがあるのかもしれません。でも今回はパスします

 直前で書いた通り、指輪の果たす意味は「惑星を砕く物語」への強制参加の証であり、それだけで運命は縛られていますが、"願い事"でも運命が左右されているのは?と思い、少し考えてみました
すると、一定まとまったので「願い事」についてまとめました

○それぞれの「願い事」

 それぞれの「願い事」をまずは箇条書きします

・雨宮夕日:祖父の病気を治す
・朝日奈さみだれ:雨宮夕日との再会
・東雲半月:雨宮夕日へ身体能力,技の継承
・東雲三日月:女の子へあげるパンを出す
・南雲宗一郎:宝くじに当たる(詳細は不明 
・白道八宵:両親が最期を笑って迎える
・風巻豹:掌握領域の特殊強化
・日下部太朗:花子が受けた致命傷ダメージの回復
・宙野花子:凶悪犯罪者の自殺
・星川昴:雪待の幸せ
・月代雪待:昴の幸せ
・茜太陽:アニムスから借りた能力の変換拒否
・秋谷稲近:使用せず

 南雲さんの「願い事」は、個人的には「運気の上昇」と予想しています
お金が欲しいだけならそう願えばいいだけの話ですし、神余さんの応募した懸賞(南雲さん名義で応募)が当たった描写もありましたし

 一見すると法則性はありませんが、「惑星を砕く物語」と絡めるとノイの言った「運命」とやらとの関連性が見えてきます。今度はグループ化してみましょう

・直接、戦いに関連する「願い事」…東雲半月,風巻豹,日下部太朗,茜太陽

 風巻さん。泥人形を生成可能にする特殊能力で、特に終盤は大活躍しました。戦いにおける生存率を考えると運命はプラスに大きく動いています
 太朗。間に入らなかったら即死だったのか、太朗自身にしばらく意識があったので間に入らなくても花子は即死しなかったのかが永遠の謎ですが、無駄死にではありませんでした。生存した花子は最後の戦いでも活躍してます。太朗ではなく花子の運命がプラスに動いた、とも取れますが、"花子の「願い事」を受けて"発生したのが太朗の「願い事」なので太朗自身も運命を操作されてしまってます。プラスかマイナスかは選べませんが
 太陽。個人的に一番シビれた「願い事」です。結果的にアニムスの力を奪うことに成功しました。運命はプラスに動きました
 半月。「願い事」のシステムを知り、夕日とさみだれの企みを察知した時に"技を継承すること"を思いついたしまったのかなと。半月自身のことを考えると(最終巻で明かされた氷雨との関係を考えると)、運命がマイナスの方へ行ってしまっています

 それと「願い事」を使用しなかった師匠(秋谷稲近)ですが、あえてグループ化するならここかなと思っています
「願い事」を使えばまだ生存できることはザンが言っているので"戦闘中に使えたのにあえて使わなかった"とも読み取れる……というのは少し強引でしょうか


・「願い事」によって変化が起きた者…雨宮夕日、朝日奈さみだれ、宙野花子、星川昴、月代雪待

 戦いに何らかの影響が起きた者、とも変換できます。こちらは5名

 夕日。祖父の病気が治り、彼が長く生きられたことが夕日を精神的に成長させるきっかけを生みました。特に大きかったのはバビロン修得につながったことでしょうか。詳しい話はこの辺を見てください。巡り巡って戦いにプラスの影響をかなり与えている特異な例。運命はもちろんプラスに動いています
 さみだれ。夕日との再会≒縁の強化ということで、たぶん騎士の選定条件に大きく影響したはずです。そしてそれはさみだれの運命を救うことにつながりました。当然プラス
 花子。キルの説明不足のせいで唯一、命を奪うことに「願い事」を消費してしまいました。それによって死亡率が上昇したことは作中で語られています。彼女の「願い事」があったからこそ、運命が悪い方へ動くことがある、というのを理解し、半月も分類することができました
 昴と雪待。お互いに相手の幸せを願っています。これって結局は巡って自分の所へ戻ってきている気がします。親友が死んでしまえば幸せとは遠ざかってしまいますから
 

・一見すると関係なさそうで、実は運命が動いていそうな「願い事」…南雲宗一郎、白道八宵

 大人2人
 南雲さん。「運の上昇」と仮定した場合になってしまいますけど、戦闘にも生きてくるのではないかなと
 白道さん。昴,雪待と同じ理論で、娘がある日急に原因不明で死んでしまって、最期を笑って迎えられるのか?という話になるので、多少なりとも本人の運命にプラスの影響があるはず


・運命に何の影響もない「願い事」…東雲三日月

 ここが言いたかっただけです。三日月だけ「見ず知らずの女の子へパンを与える」という全く自分自身に何の影響がない「願い事」の使い方をしています。運命がプラスにもマイナスにも動いていない、つまり、唯一「願い事」に運命を縛られていない者ではないでしょうか
 
 ここで、やっとムーの言いたかったことが理解できました

 「三日月。子供にパンを与えるために命掛けの報酬の願いを使えるあなたは、心も肉体も運命も誰よりも強い

水上悟史「惑星のさみだれ」10巻 148ページ

「惑星のさみだれ」 "ライバル"東雲三日月について
 この更新では「自発的な覚醒が運命の強さの象徴」と言ってます
が、ムーのセリフが、運命を動かしてしまう「願い事」を指していることを考えて、他の騎士たちが「願い事」でどう変わったのかと比較すると、三日月の運命の強さがわかる気がしました。夕日なんて補正受けまくりですから
 つまり、最後に夕日に勝って美味しいところを持っていったのが「運命の強さ」ではなく、「願い事」の力を借りずに自分の力だけで戦い抜き、最後に(運命にプラスの補正を受けた)夕日に勝って美味しいところを持っていったのが「運命の強さ」ということだと解釈しました。今まで思っていたのより三日月が数段すごいという話です

 というわけで、「願い事」と運命の話と見せかけて、少し上に貼った三日月の話を補足する更新でした
 ノイの言った「運命を縛られし者」を"「願い事」で運命を左右されたもの"にすり替えて話してしまったので、縛られるという表現と合致しているか微妙になってしまいました
が、水上作品的に考えると「願い事」で運命の方向性を"自由"から"プラス"もしくは"マイナス"の一方向、もしくは固定された所へ「縛っている」と読み取ると筋が通らなくもない…かな



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