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「なにかもちがってますか」 「殺す」と「コロす」

20110023.jpg 

 表情と発言が違う、というのは漫画ならではの表現の1つであると思っています。
満腹じゃないのに「満腹だぁ」と言ってしまうマサルさんが真っ先に思い浮かんだので貼りましたが、探せば他にも色々あるはず。怒っているのに顔は平静を保っている、とか、照れて顔が真っ赤なのに言葉では嬉しくないフリをしている、とか。1つの作品にそういうシーンが無いほうが珍しいかもしれません。
 「漫画ならでは」と言ったのは、音が無いのに言葉が見えるから、そして表情が描かれているからです。
そんな、漫画ならではのシーンを「なにかもちがってますか」から1つ紹介。

2011024.jpg

 ここで共通しているのは「ころす」という言葉。
片方は「殺す」と言い、もう片方は「コロす」と言っています。
右のコマ「殺す」と言った一社くん(下に貼ってある表紙の少年)と、左のコマ「コロす」と言ったカメさん、この2人が今この瞬間にケンカしたら勝つのはカメさんでしょう。(もし一社くんが凶器を持っていたら、彼はほぼ間違いなく凶器を使うのでまた別の話になってしまいますが、)この言い合いから即座に殴りあいになって、それこそ「ころす」レベルまで行ってしまえば、殺されてしまうのは一社くんでしょう。
 
 しかし、一社くんの殺意は確かで「殺す」つもりで発言をしています。この後も彼は殺意を口にしていることから、本気であることが窺えます。
一方のカメさんは「コロす」であり、殺意は籠っていません。口の悪い子供がはずみで言ってしまうような、そんな程度の意味しかないのです。
もっと言ってしまえば、売り言葉に買い言葉であり、一社くんが「殺す」と言わなければ、カメさんはきっと「コロす」言わなかったでしょう。それくらい意味のない言葉です。「コロ」に漢字が当てはめることができないくらい、何の意味もない言葉です。
 このように2人の言葉から殺意の有無がはっきりと見て取れるわけですが、実際は=作中のキャラクターにはどう見えたでしょう。きっと、カメさんの方が「殺す」という言葉に真実味があるように見えたのではないでしょうか。
 
 では、なぜカメさんに殺意があるように見えるのか。このシーンが「漫画ならでは」であることと絡めて、もう少し説明します。
例えば、このシーンに音声が乗ると仮定します。おそらく語気が強い方はカメさんであり、また、客観的に見て「殺す」という言葉が本気に見えるのもカメさんでしょう。彼の方が力が強いのだし、言い方にも力が籠っているのですから。
 でも事実は、カメさんの「コロす」はただの脅し文句であり、一社くんの「殺す」は明確な殺意を持って放たれているのです。このシーンを漫画以外で、作中キャラにはカメさんの方が強そうに、しかし読者だけには真実がわかるように表現する方法って思いつかないです。

 漫画すごいなと改めて思わされた2コマでした。



・関連:鬼頭莫宏「なにかもちがってますか」1巻
1巻の感想?です

「イレブンソウル」 乃木隊長のチップの在処を予想してみるPageTop鬼頭莫宏「なにかもちがってますか」1巻

Comment

亀に虐待をしたりはしてたけど、亀を殺したりはしてないです。wwwwww wwwwwwwwww

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