闇、更に深く。「黒博物館 スプリンガルド」第2話レビュー

先週に引き続き、今週もかなり面白かった「黒博物館 スプリンガルド」。
勢いで第2話もレビューしてみました。


「第1話のレビューが見たい」という方は
闇、襲来。藤田和日郎新連載「黒博物館 スプリンガルド」
からどうぞ。

相変わらずネタバレが多いので注意してください。




ウォルターは、3年前の事を思い返していたー




3年前、確かに自分は「バネ足ジャック」だった。
女を襲っては、それを見ていた仲間達と共にバカ騒ぎをし、楽しんでいたのだ。それを始めたきっかけは、ほんのくだらない事だった。

ある日、いつもの様に現れたジャックは、当たり前のように女性に襲いかかる。が・・・



立ちふさがってみても、服を切り裂いても、奇妙な笑い声を上げても、決して彼女は動じなかった。

「弱い女性ばかりを襲う……卑怯な爪は この世の物なのですね……」
そういうと彼女はジャックを、いやウォルターを平手打ちし、何事も無かったように去って行った。



「もう……他人を脅かしては ダメ」
彼女の言葉が、ウォルターの心に引っ掛かっていたー

数日後、ウォルターは運命の出会いをする。
あの日、自分がジャックとして出会った女性が、目の前にいたのだ。



本当にくだらない事をしていたのだろう。
いつしか、ロンドンの街から「バネ足ジャック」は消えていたー

そして再び現在。ジャックはある男の元へ向かう。



彼の名はフランシス・ボーモン。
彼こそ、「バネ足ジャック」を文字通り「造った」男であり、ウォルターにも「ジャックを陰で支える男」と言わしめた程だった。

懐かしい話で盛り上がる2人だったが、ボーモンは、ウォルターがジャックではなくなった事、昔の様に危険な事を止めた事に不満を持っているようだった。急に彼の様子が変わる。

「でも、いつの間にか君は跳ばなくなってしまった」



「3年前の「バネ足ジャック最後の夜」からね……」

束の間の沈黙の後、ウォルターはボーモンに尋ねる。



ジャックが再来して以来、繰り返される殺人事件。あれはお前が造った別のジャックが起こしている犯罪なのではないか?と。
しかし、彼の答えは簡単だった。
「君以外にジャックを使いこなせた人間がいたかい?」と言うのだ。
3年前、ジャックを使えたのは確かに自分だけだった。ならば今も・・・、とウォルターは半ば強制的に納得し、彼の元を去ろうとする。

その時、またしてもボーモンが変な事を口走り始める。
「殺すのはダメかい?あのウォルターでも」
「3年前のウォルターなら そんなことは言わないと思うよ」

3年前のウォルターに異常な執着を見せるボーモンに、ウォルターは気味の悪さを感じていた。

そして去り際に、ボーモンは更に奇妙な事を言っていた。
君がジャックをやめる原因になった女が、メイドとして君に仕えているのは知っている。
でもそのメイドは、もう結婚してしまうのだと。

クスリにでも手を出したのか、と呆れてボーモンの元を去るウォルター。
彼が去った後に笑みを浮かべるボーモンの後ろにはー



もう一体の「バネ足ジャック」がいたー


一方、街の中心部では、名将であり、市民の人気の高いウェリントン公が、「バネ足ジャック」を捕える為に、見回りを始めていた。
その中にはロッケンフィールドの姿もあるが、ウォルターとの事もあり、釈然としない様子だった。
こんな目立つ所にヤツが来るはずもない、そう思っていたのだ。

幸か不幸か、ロッケンフィールドの勘は的中する。
人気のない通りで歩いている女性が1人。マーガレットだ。
ふと、変な音が聞こえる。振り返ったその後ろにはー



次の犠牲者は、マーガレットになってしまうのかー?


<今週の2人>

今週の展開は、完全にウォルターが主人公として描かれてましたね。
3年前の事を思い返しながら、自身でもジャックを突き止めようとするウォルターが段々格好良く見えてきましたし。

でも、私は今週のMVPウォルター(なんだそりゃ)をコレにしました。


運命の再開に驚きを隠しきれないウォルター氏(侯爵・イタズラっ子)

最初は大嫌いなキャラになりそうだったんですが、先週の一件以来、好感度が急激に上昇してます。これで燃えシーンがあれば、完璧惚れますな(悪い意味でなく)

もしかしたら、というか確実にジャックVSジャックになると思うので、その辺でのウォルターの活躍にかなり期待してます。

一方のロッケンフィールドは・・・



街でお偉いさんの警備を手伝うことになり、うんざり、というシーンだけでした。
先週、今週でかなり掘り下げられたウォルターとは対照的ですね。このまま空気化しない事を願います(笑)

<今週の気になる点>

やはり、新キャラのホモボーモンでしょう。
名前からして、狙ってる感もありですが(笑)、藤田先生お得意のインパクトの強いキャラです。


↑ちなみに、「邪眼〜」だと、コイツだと思います(笑)

こいつも偽物で、本物に殺される、って展開も、口封じの為に殺されるって展開も、ストレートに彼自身がジャックって展開も考えられます。
やはり彼も物語の鍵を握っているに違いありません。

今週ますますキャラが立ったマーガレットにも、もちろん注目しています。



今週は特に可愛くて、私はつくづく藤田先生の描く女性キャラに弱いなぁ、と再認識。
余談ですが、うしとらならみさを、須磨子さん、からくりならアンジェリーナが特に好きです。あとはゾナハとかも・・・

話を戻しましょう。ちょっと先週のミスを。
なんと、大事なコマを見落としていました。アホです、私。
彼女、左足を引きずるようにして歩いているんですね
今週のコマも併せて見ると、義足なのかな?(あるいさん、コメントありがとうございました!!)
そして、切り落とされたジャックの足も左・・・
この2つには因縁を感じずにはいられません。

しかし、今週のラスト、ジャックに襲われたのは他ならぬマーガレット本人でした。
これは私たちが藤田先生に泳がされているのか、ジャック=マーガレットで正解なのかわかりませんね。ていうか、現時点で根拠アリで犯人当てられる人いたら凄すぎます
フェイスレスの例もありますし、ただ見守るしかないのかもしれません。来週も気になるなぁ〜

もう1つ挙げるとすれば、ウェリントン卿に関連した物事でしょうか。
ウォルターに仕える家政婦のマーチが、マーガレットに渡した物の送り先がウェリントン卿宛なんですよね。
届け先がウェリントン卿って所ではなく、マーガレットの持つ「物」が気になります。これも何か関係あるのかなぁ。

実は、2005年からの藤田ファンなので、リアルタイムで謎を突き付けられるのは初です。
「からくり〜」をリアルタイムで読んでたファンの方々もこんな感じで次の話、あるいは何週間、何年も、謎解きや伏線が回収されるのを待ってたのかと思うと、完結間近にハマって良かったなぁ、と心から思いますね(え〜)
他にも大好きな作品は数多くありますが、謎解き、伏線回収に関しては、藤田先生が個人的にトップだと思っているので、楽しくて仕方がないです。

次週、マーガレットの運命は?ロッケンフィールドの出番は?(笑)
そして、ウォルターはどう動くか?

次第に加速していく、「黒博物館 スプリンガルド」ますます目が離せません!!

(C)藤田和日郎・講談社








アンケート、終了しました。ご協力ありがとうございました!!
結果は非常に良く、このまま続ける予定だったのですが、諸事情により、継続不可能となってしまいました。大変申し訳ありません。
 
 

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