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「絶対可憐チルドレン」 これも1つの伏線回収ですよ

【2010年10月更新の再掲です】

「絶対可憐チルドレン」から、23巻でちょっとだけ描かれた小ネタの話。
この巻の冒頭に収録された4話編成のエピソード「ロスト・ガイズ」での一幕。
極限状態に陥った皆本と賢木が珍しく本気で言い合いをする、というシーンがあります。

101020-2.jpg

(椎名高志「絶対可憐チルドレン」 23巻 73ページ)

 直前のコマで皆本が自分のことを「俺」と呼んでいるのが異常なテンションである何よりの証明で、本当はそこまで気にしていないことなんだろうなとは思うんですが、あえてこのシーンにちょっと踏み入ります。
(皆本は普段、自分のことを「僕」と呼ぶ)

【余談】
絵だけじゃなくてこういう部分で心理状態を見せる椎名先生が凄いと思ってしまいます。
さっき読み返していてやっと気づいたんですけど、兵部が自分を「少佐」と呼ばせている、あるいは「少佐」と呼ばれるのを禁じていないのは、憎悪の対象である「軍属だった自分」の過去をやはりどこかで捨てきれないからなんだな、ということに気が付きました。
何だ、未練あるのか。凄く人間くさいじゃないかと。
それでやはりパンドラが好きになるわけですが、余談の余談になるのでやめます。
カガリとカズラが頻繁に出るようになってから更に好きになってます。

 閑話休題。
賢木の奔放さが自分には無い部分で、そういう所を尊敬あるいは羨むことで親友として上手くやっていけているのかな、という風に読んでいただけに皆本の本音(というか、少しだけそう思っていたこと?)が意外なものでした。
事実、前に賢木の下半身のだらしなさが証明されたシーンでは尊敬すらしていましたから。

101020-3.jpg

(18巻 27ページ)

 皆本は「……マメだなー、お前……」と評し、賢木の女性に対する対応を褒めています。
しかし、23巻を読んだ後だと三点リーダ2つ(点6つ分)の沈黙が意味を持ってくる気がしませんか。
この一瞬の間が「ロスト・ガイズ」で訪れた極限状態で思わず洩れたの本音なのではないかなと。
ここでも「また別の女性を…」と、賢木(の下半身)への疑い(?)がまっ先に浮かんだけど、直後にフォローの言葉も浮かんで口にしたと。
これぞ伏線回収ですよ。素晴らしい。
(たぶん、皆本にとってはどっちも本音なんでしょうけど。)

 あの時点で「だらしない下半身」が気になってたのなら、避けて通れない衝突だったのでしょう。
この時は紫穂が賢木を視た(=サイコメトリーした)ので皆本に触れることはありませんでしたが、皆本の心を視ていたら「皆本さんも賢木センセのことだらしないと思ってる」なんて言われて喧嘩が前倒しになっていた可能性が大いにありえたわけです。
紫穂は賢木のことが(気が合わない程度ですが)嫌いなので、皆本を味方に付けようとするでしょうから。
そういう意味では「予知を先に実現すれば未来を変える事ができる」のをこれ以前の作中で証明していた絶チルらしいシーンと言えるかな。

 ここで言っていれば「実は賢木の下半身のだらしなさを疑問視していた皆本」は存在しなかったから喧嘩にならなかったかもしれない。
逆に、ここで言わなかったことで「ロスト・ガイズ」で「あの時も言ったけど~」みたいな展開にならずに済んで、本来2回発生するはずの喧嘩が1回に収まった可能性もあるわけです。
そう考えるとこのシーンはかなり深い……のか?

 あと気になったことと言えば
23巻冒頭の「さぷりめんと」で「勝負パンツがわからない組」に属し、疑問を抱いてた葵が

101020-1.jpg

(23巻 122ページ)

 6話後の本編の1シーンで何となく察しているように見えるのが気になります。
(あるいは、ここで「勝負」について察したのかもしれません)
「さぷりめんと」の例の話の後に「勝負パンツ」でググったんでしょうか。
女性キャラでは圧倒的に紫穂派なんですが、その光景を想像すると葵もいいなと思ってしまいました。
「身長とか(=胸意外の部分が)が成長してる」みたいなことを自分で言ってたけど、「とか」はそういうことだったのか……

 という感じで、ギャグ系のネタなら「さぷりめんと」と本編の間でネタを出したりを拾ったりの関係は今まで何度もありましたが、今回の前半で取り上げた本編間でのギャグ系のネタの長いパスは意外と少ないのではないでしょうか。
「ギャグ系のネタなら」と言ったように、シリアスネタなら本編で頻繁にロングパスしてますが。
あるキャラクター関連の要素を拾う為に読み返した時に偶然気づいただけなので、探せばもっと色々仕込んでありそうなので再読する楽しみが増えました。


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Comment

兵部が少佐で通っているのは、終戦間際上官に眉間を撃たれて軍人として死んだ際、当時の階級は中尉(階級章より)で二階級特進したという理由があります。つまりかなり自嘲的な意味合いで使っており、自らが亡霊であることも示しているわけです。

ホムンクルスの話はどうなった?

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