最終巻を読むと「サムライうさぎ」は良作だったなぁ、と思うわけで

「サムライうさぎ」の最終巻が発売しました。

1つ前のサイトで第1話を取り上げた時はもうとんでもない反響で、初めてカウンターが1日で15000も回ったのに驚いたり、ニュースサイトに紹介されまくったのが大学の合格発表の日とカブってて嬉しさ2倍だったり、コメント欄で「これは酷いネタバレですね」と言われて自分の記事の書き方がダメダメな事に気付かされたりと、私にとって「サムライうさぎ」は思い入れの強い作品です。

それからも継続して取り上げたいな、と思っていたものの結局2巻までしか単発記事が書けずに時間が経っちゃって、いつの間にか作風が怪しくなっていたのでこんな記事を書いたところ、コメント欄が酷いことになるわ、本当に連載が終わっちゃうわで若干凹みました。
「若干」なのはバトル展開が好きじゃなかったから、あのまま続くよりは…という気持ちもあるからです。

そんな感じで、終盤はちょっと残念になっていた「サムライうさぎ」ですが、いいシーンがいっぱいあった良作だったなぁと思うのです。
なので、最期に1つだけ記事を書いてみました。




最終巻の中盤(打ち切りが決まった後でしょうか?)からは原点に戻って「伍助と志乃の夫婦生活」が描かれています。
「良作だよなぁ」と思わずにいられないのは終盤になってもまだ初々しい2人を見てニヤニヤしてしまうからでして…うーん。誰が見ても福島先生はバトルよりも男女のイチャイチャ(嫌な言い方)を描く方が上手いし面白いのに、なんであんなことになってしまったのか理解に苦しみます。
ホントもう最後の方は「あぁ、俺はこれが読みたかったんだよ!!」という感想がぴったりの、それこそ初期〜中期の作風に戻っていて安心して読めました。この展開じゃなかったらコミックスは5巻で買うのやめてたかもしれません。

言っちゃ悪いんですが、「サムライうさぎ」のバトルは最初から最後まで「どうやったらそうなるの!?」の連続で、しかもその割にネタにもしづらいという微妙さが同居していたので、「絶対にバトル中心にしちゃダメだ…」というのが作品のファン全員が抱いていたであろう感想だと思うんですよ。
だから、そうなってしまった終盤は「また良作が1つ終わってしまった…」という残念な気持ちではなくて「もうわかってたけどね…」という諦めしかありませんでした。

打ち切りにあった作品に対してよく見かけるのが「○○を打ち切る編集部は無能!!」とかいうのを見かけますが、今回は微塵もそう思えなかったという…あえて言うなら「どう考えても人気が出ないのに、バトル化した(以下略)」ってところでしょうか。
もちろん編集部としては悪意があったわけじゃなく、現状より良くしようとしたかっただけで、結果的にそうなってしまったってのはわかるんですけどね。(赤マルで補完もしてくれましたし。)だからこれ以上は言いません。

結論としては「福島先生の次回作は学園ラブコメでお願いします。」ということでいい…ですか?


単行本描き下ろしで更に補完されていたのも嬉しかったです。
最近は買うマンガ買うマンガ、最終巻の補完がないような記憶しかなかったのでラスト数ページで「その後の彼ら」がハッキリと描かれていたのは感動しました。
赤マルではちゃんと見えなかった大人ver.の伍助&志乃が揃って描かれていたのでもうね…最終巻買ってよかったなと。

なんですが…あとがきを読んで「??」となりました。
何でも福島先生は江戸時代が「武士は結婚相手が自由に選べない時代」だったことを知って、「相手が好みじゃなかったらどうすんの…?」という疑問が浮かび、「サムライうさぎ」を立ち上げるきっかけになったと言ってるんですが、その考えでいくと「好きな女の子(身分違い)と結婚する為に頑張る話」が浮かぶんじゃないのか!?と思ってしまいました。
まぁ、敵方の清木や、最終的にその風潮が打破された完結編でミツキがそんな感じの物語を築いていくんでしょうけど…福島先生はちょっと変わった思考をされるんだなぁと思いました。もしかしたらバトル化路線も先生自身が「イケる!」と確信して描いたんじゃないかと邪推してしまいますw

まぁでも、私みたいな凡庸な思考からでは「妻帯者の主人公」という斬新な設定は生まれなかったに違いないので、「サムライうさぎ」をある程度成功させた福島先生は凄いと思うのと同時に、「次はどんな斬新なアイディアで攻めてくるんだろう!?」と期待せずにはいられません。
次回作を楽しみにしつつ、たまに「サムライうさぎ」を読み返してはニヤニヤしていきたいです。


 
 
 

コメント

良作です

はじめまして。blog検索から辿り着きました。

中盤色々と残念な部分はあったものの全体的にいいシーンが散りばめられてて、良作だったなぁと思います。エントリ名はまさしく自分の気持ちをそのまま代弁してくれていた感じで、嬉しいです。

ところであとがきですが、原文では「とんでもない奴と結ばされたらどうなるんだ?」「(自分が)ブサイクでもカワイイ娘と結婚できるチャンスが…」とあるので、エントリで最後に書かれている"相手が好みじゃなかったら〜"という意味からは少しずれるのではないでしょうか。
ブサイク=のちょげの子=伍助、とんでもない奴・カワイイ娘(あとブサイクも?)=志乃のことで、そんなに変わった思考ではないかと。斬新な設定ではありますが。

何より「好きな女の子と結婚する」ではなく「結婚している女の子を好きになる」である所が他の漫画と異なるのであって、それこそがサムうさをサムうさたらしめているのだと思います。

何でこんなこと書くのかというとバトル化路線を確信して描いていたとは信じたくないのでw
サムうさのバトルは無理してる臭が満々だったように思います。剣術道場の話だけに面白いバトルが描けないのは非常に痛い所ではあったのですが。

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