素晴らしき少年マンガ「金色のガッシュ!!」を振り返る。その3-1

この記事は全4回(やっぱり1回減らしました…)ある「金色のガッシュ!!」まとめ記事の第3回目になります。その1、その2を未読の方はぜひ目を通してください。
素晴らしき少年マンガ「金色のガッシュ!!」を振り返る。その1(1〜11巻)
素晴らしき少年マンガ「金色のガッシュ!!」を振り返る。その2(12〜17巻)
・その3-ファウード編-(18〜29巻) 今回はここになります。
・その4-クリア・ノート編-(29〜33巻)

もう最終巻が出てしまったので「今さらファウード編のおさらいかよ!」と思われるかもしれませんね。遅筆ですみません。(レポートがいっぱいある時期にこんなに長い記事書いたのは失敗だったなぁw)
ファンの方もそうでない方も次回の最終更新を楽しみにしつつ、こちらも最後まで読んで頂けると嬉しいです。

今回に限って記事全体のうち半分くらいは何かしら批判しています。
「金色のガッシュ!!」を悪く言う奴は許さん!!という方は3-2まで飛ぶことを推奨します。


-新たなる仲間、敵、そして―脅威-

ゾフィス率いる石板魔物との激闘を生き残り、心も身体も強くたくましくなったガッシュを待ち受けるのは、彼が本来いるべき戦いの場。そう、現代の魔物との戦いが再び幕を開けます。
ガッシュとその仲間の力、術を全て知り尽くした魔物・コーラルQとの戦いで、新術「ザグルゼム」の新たな力を見つけ、さらなる成長をとげたガッシュの前に現れるのはそれ以上の実力を持つ魔物ばかり。「バオウ」を脅威と呼ぶ剣士・アース。なぜか未だに生き残り、変な術を駆使するパンブリパピプリオを従える、今まで出会った魔物の中でもかなりの強さと悪意を持つロデュウ。しかし、この強敵たちとの戦いもまたこれから訪れる"脅威"の予兆でしかなかったのです。

強敵との「戦い」があれば「出会い」もあるのが「金色のガッシュ!!」ですよね。
ロデュウとの戦いでは、ガッシュのことを「親友」と呼び、心の強さを認めてくれたレインとの共闘が、アースとの戦いでは「バオウ」は脅威かもしれないが、ガッシュが友達であることが何よりも大事だ!と言い、凄まじい「肉体強化」の呪文を駆使するテッドとの出会いがありました。
テッド好きなんですよね。テッドというか「術」が好きです。
派手な術で戦う魔物が多い中で、自分の肉体だけで戦うテッドはなんか凄くかっこよく見えるんですよ。そんな訳で「ドラグナー・ナグル」を始めとした彼の術は、数ある中でもかなり高いランクに位置しております。

王になるため戦わなければいけないのはガッシュの仲間も同じこと。彼らにもまた試練が訪れ、成長していきます。北海道の大地で「強化」と「氷」の力を持つ魔物・カルディオと死闘を繰り広げ、対となる「炎」の力を得たウマゴンと、エロ魔物・モモンとの戦い(?)を経て強力な攻撃術を身につけたティオ。ガッシュと清麿に追いつかんと新たな力を身につけた仲間がいる一方で、中国にいるウォンレイ、リイェンのペアの身には異変が―

これら1つ1つの出会いは一見バラバラのように見えますが、新たなる戦いへ向けたピースになっていました。コーラルQの言っていた「ありえないもの」。その直後に現れた謎の巨大建造物。アースの言っていた「バオウ」ではない方の"脅威"。テッドの捜しているチェリッシュという魔物。ロデュウの言っていた「大きな力」の必要性。ウマゴンと対の力を持つカルディオ。魔物探知の能力に優れたモモンとの出会い。ウォンレイ、リィエンの行方不明。そして―雷帝ゼオンの参戦
これらは全て「ファウード編」の序章に過ぎなかったのです。


…ごめんなさい。特に感想もなく18〜20巻をまとめてしまいました。正直、ファウード編の後半まではダレてしまう部分が多い気がするんですよ。なので、好きなシーン以外は駆け足でやらせてください。
ゼオン参戦などなど盛り上がりの要素がいっぱいあるから、この辺の展開も悪くないんだけど、全体を通してみた時に見劣りしちゃうのはやっぱり石板編のラストが凄すぎたせいなんだろうなぁ。

-突入、探索-

復活まではパーっとやっちゃいますね。この辺は長すぎる気がしてならない…

ファウードは超巨大な魔物だった!
その事実に怯えながらも、清麿たちは行方不明になったウォンレイとリィエンがそこにいると信じて、そして、世界を救う為にファウードへ突入し、この事態を引き起こした魔物と戦うことを決意します。

ファウード突入後、初戦を飾るのは石板編で見られなかったガッシュ・キャンチョメのタッグ戦です。キャンチョメ好きなんで補正が入ってるとは思いますがw、このバトルはかなり胸が躍りました。この作品にはタッグ戦がいっぱいあるんですが、私の中でこの戦いは上位に位置してます。
ここに来てようやく、他の魔物以上に戦力になり得たキャンチョメがかっこいいんですよ。清麿のセリフで「最高だぜ、キャンチョメ」というのがあるんですが、まさにそれですね。戦えずに嘆いていたキャラが輝いた時ってのは、どの作品であってもいいもんです。
あと、敵側の魔物・ブザライのデザインやバトルスタイルも好きなんで、このバトルのポイントが高いのはそのせいもありそう。ビクトリームの二番煎じのようなキースよりも、ゴツい彼が臨機応変に戦ってるのが印象に残っています。
しかし、このバトルで1体送還されて「展開早いじゃん」と思っただけに、この後がちょっと長く感じてしまうのでした。そもそも戦闘らしい戦闘が1冊近くないってのが…

キャンチョメの活躍で勝利したガッシュ達は無事に全員合流し(突入時に分断されたのです。)、いきなり現れたリーヤ、アリシエ組の導きによってファウードを魔界に還す装置の探索に乗り出すことに。
最初の難関である、存在がセクハラのウンコティンティン(自分で打ってて嫌になるなぁw)との知力対決を無事突破したものの、その後すぐにティオ、キャンチョメ、リーヤ組が捕まってしまいます。ここで先程仲間になったばかりのアリシエの見せ場があるんですが…うーん、ここは必要だったのかな。彼を疑う要素はないし、叫ぶシーンもあんまり必然性が感じられなかったような。アリシエ組は嫌いではないんですが、どうも最後まで真の仲間になりきれてなかった感があるんですよ。ファウード編で一番引っ掛かるかるのはここかもしれない。
この直後にあった、モモンがパートナーのシスター・エルに喝を入れられて男を見せる、というシーンには必然性を感じられただけに、余計そう思ってしまうのかもしれません。(多少ではありますが、モモンは「逃げ」を続けてきたという背景が感じ取れる。)

仲間が減ったことで危険が増すかと思われたガッシュたちでしたが、全くそんなことはなく、途中で出会ったアース、カルディオ組を仲間に加えてファウード送還装置のタイマーをセットすることに成功します。
……この辺は色々苦しいですね。ティオたちが人質にならなくても、リィエンが死ぬかもしれない(また説明していませんでしたがアースのパートナーとアリシエ、リィエンはファウードが復活しなければ「呪い」によって死ぬのです。)となればガッシュたちが立ち向かっていく理由としては充分な訳ですし、戦闘がないならそもそも分断する必要は…

雷句先生が骨折から復活してからは持ち直すだけに、今読むとファウード編前半、特に体内探索にはいい評価はつけにくいです。やっぱり、18巻前後で担当編集さんが変わってるせいなのかなぁ。この人が問題になってる3人目の方なので…今回はそういうことをあまり考えたくはないんですけど。

-ファウード復活-

「世界もリィエン達の命も守る!」
可能性が低いながらも王としてしなければならない決断をしたガッシュ。ファウードを魔界に還す装置を起動させるだけでなく、出来る限りの手段を施し、ファウードの危険性をわずかながら軽減することに成功した清麿。そして、アースをはじめとした、この2人を支える仲間達にとっては絶望をもたらす瞬間が、ファウードの力によって王を目指そうとするリオウとその手下たちにとっては至福が訪れる瞬間が近づいていました。そう、ファウード復活の時間が迫っていたのです。
朝日が昇ると同時に各々の最大術を封印の鍵穴にぶつけ―

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ついにファウードが復活します。

いつ見てもデカいなぁwこいつが世界を滅亡の危機に追いやるのか!なんて思ってたんですが、復活した22巻以外はひたすら移動してるだけなので、出オチもいいところなのが微笑ましいですw
そうなんですよね。あれだけ煽ったのに結局、ファウード自体の活躍は数週で、その後はひたすら体内での魔物同士の戦いになっちゃうので…ファウードは必要だったのかどうか未だによくわかんないのですよ。

-王に…-

「ファウードの目標を日本にする!!」
念願かなって起動したファウードが思い通りに動かない原因が清麿にあると気付いたリオウ。世界を守るために、ガッシュを王にするためにリオウを倒し何としてもファウードを止めなければならない清麿。2人の思惑は一致し―

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なんと、ファウード復活後の初戦闘はガッシュVSリオウですよ!
この辺から徐々に持ち直しつつあるのが、この予想外の展開からも見てとれますね。それに、久々のタイマンバトルとあってか内容もかなりアツくなってます。結論から言うと清麿はこの戦いで瀕死状態になるのですが、ここでの心理描写がたまりません。何もかもがくだらなく見えた頃から支えてくれた人々、自分の世界を変えてくれたガッシュとの出会い、共に歩んだ日々。それらを思い返しながら、ただひたすらガッシュに「王になれ」と願う。そして勝利を確信した清麿は―
これはサンデーで読んでた人は続きが気になったろうな。そして次の週にガッカリしたに違いないwそうなんです、先程、「ここから持ち直しました!」ではなく「徐々に持ち直しつつある」と言ったのは清麿の死が劇的に演出されたのにも関わらず、たった1週間で、しかもガッシュが胸を叩いただけで復活の兆しが見えてきたことにあるんですよ。
もちろん、人によってはいいシーンに見えるかもしれないので全否定はしませんが、もうちょっと引っ張ってほしかったな、と。唐突に登場した"ファウードの回復液"もよくわからんし…この辺もまだ全開とは思えない原因だったりします。(月の石はまだ、石板魔物と関係があったからいいけど…)

清麿を葬り、あとは世界を破壊しつくすだけだ、とご満悦のリオウを、そして読者を待ち受けていたのは予想だにしない"あのキャラ"の出現でした。
そう、これまで息を潜めていたゼオンが彼の前に姿を現したのです。

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うん、このバトルはですね、二度目の全盛期が来るのを予感させてくれましたよ。VSガッシュで充分強いことが証明されたリオウを簡単にひねるゼオンが、この作品で通常感じる「かっこいい」とは別のベクトルでかっこよすぎます。相手がちょっと強いだけあってVSロップスよりも数段強く見えますし。
それに、悪役らしく散っていくリオウもいいですね。3-2で語りますが、ファウード編は敵にも華々しく退場させようとしている傾向にあり、私はそれがちょっと気になったので、ここで悪なりに「王になる」という執念を持ったままやられていくリオウの退場は彼らしくて好きです。

そしてもう1人、王を目指した魔物に最後の時が訪れようとしていました。
ファウードが復活したことによって完全体となったウンコティンティンを食い止めるために戦うことを選んだのは、「"守る王"になる」と大切な人、パートナーのリィエンに誓いを立てながらも、それが叶わなかったと涙を流すウォンレイでした。
ただ1人残り、術を唱えることすらできないウォンレイに勝ち目はない。そう敵が確信した瞬間、分厚い壁に隔絶されながらも「心」を通して完璧なタイミングで術を唱えるリィエンの姿が。
世界を救おうとした清麿と、世界よりも大切なリィエンだけは何があっても守り抜いてみせる―覚悟を決めたウォンレイは限界を超え、満身創痍になりながらも勝利します。

しかし、2人には勝利の喜びを分かち合うことはできませんでした。
ウンコティンティンは最後の足掻きとして自爆を選択したのです。
このままではウォンレイが死んでしまう。それを知ったリィエンは本を燃やし、彼を魔界に還すことを決断します。ゆっくりと消え行くウォンレイを前に「この爆発によってお前のパートナーは死ぬ。」と吐き捨てる敵。それを聞いたウォンレイは全身全霊で自爆を食い止め―

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大切な人を守り抜き、魔界へと還っていったのでした。

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画像ばっかりで申し訳ないんですが、このリィエンの涙にやられたので貼らずにはいられませんでした。実は今までこのシーンで泣いたことがなかったんですが、今回読み返していたらリィエンの表情にやられてしまって涙がボロボロと…
この2人もガッシュにおける名コンビですね。…しかし、いつでもお互いのことを想い続けた2人が姿を見ることなく別れるってのは切なすぎます。だからこそ最後の場面が活きるわけですが、この2人の別れは笑顔で見たかったな。


1つにまとめると長くなりすぎるので、その3のみ2分割にしました。
追記:3分割にします。どうにも上手くまとまらない…
ボスがゼオンになったことで一気に盛り上がりを見せるファウード編中盤のまとめは3-2に続きます。


 
 
 

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